発達障害おっさんのブログ

生きにくいけど、何とか生きていく

リワークプログラム

 

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リワークプログラムとは?

うつ病・ストレス関連疾患などで

休職中の方を対象にした職場復帰を

目指したプログラムです。

病気は良くなったけれど

このまま職場へ復帰するには

不安があるという方におすすめです。 

 

目的

①生活リズムを整える

②働くために必要な

 体力・集中力・注意力・持続力

 などの回復を目指す

③病気についての知識や

 ストレスのコントロール法を知り

 再発・再休職を予防する

 

対象者

・現在うつ病うつ状態により休職中の方

・病状が安定していて1年以内に

 復職を目指している方

・休職期間が3カ月以上ある方

・最終的に、週5日のプログラムに

 参加可能な方

 

利用の流れ

主治医との相談(主治医からの提案)

利用したい場合は主治医に相談します。

主治医から提案がある場合もあります。

 

受け入れ判定面接 

リワークプログラム担当の

先生の面接があります。

面接の結果、利用できない場合もあります。

 

プログラムの説明・案内

相談の上、開始日・利用日数等を決定

します。最終的には週5日利用するのが

原則ですが負担の少ない日数から

開始します。

 

私が受けたプログラムの紹介

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日常生活機能の改善を最終目的として
認知機能(注意・記憶・問題解決

社会認知機能・処理速度など)を

改善することを目的としています。
コンピュータソフトを使って

学習活動を行います。

 

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パソコンや本・新聞のようやく

資格試験の勉強など各自の課題に

応じたトレーニングをスタッフと

相談の上行います。

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うつ病についての理解を深めることで

病気の自己管理能力を高めたり

ストレスのコントロール
リラックス方法について学んだりします。

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革細工や組み紐などの制作を通して
復職に向けた作業能力や集中力の
回復・維持をしていきます。

 

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自分の持っている知識・意見をまとめ
聴き手が理解できるように伝える技能を訓練します。

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院外へのウォーキングやヨガストレッチ
卓球などの適切な運動で体力の回復や
気分転換を目指します。

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様々なテーマで意見や情報の交換を

行います。病気のこと、職場復帰のこと

ストレスのことなど話し合いましょう。

 

※定期的にスタッフ会議で評価され

それに基づいて日数増加の検討

復職に向けての指導を行われます。

 

リワークプログラム体験談

9回目の再発したときに利用しました。

それまではカウンセリングを

受けていたのですが、カウンセラーの

勧めによりリワークプログラムの事を

知り、利用することにしました。

 

病気の影響もあり、知らない人達が

いるところに行くのは、とても緊張したし

怖かったです。席についても

固まってずっと下を向いていました。

 

リワークプログラムに参加するのが

早かったのか、1週間ほど

休んでしまいました。

 

でも担当の看護師さんがやさしく

対応してくれたので救われました。

 

それ以降は順調に参加できました。

 

最初の2週は月水2回、次の2週は月水金3回

次の週は月水木金4回、次の2週は月~金5回

と段階を経て参加する日数が増えていきました。

 

慣れていくにつれて、参加者の皆さんとも

仲良くなっていきました。

同じ精神疾患をもつ皆さんなので

仲間意識を持ちました。

会社やプライベートでは

うつ病患者」のレッテルを貼られ

肩身の狭い思いをして

人目を気にしていました。

 

精神疾患の苦しみはなかなか

理解してもらえませんが

皆お互いに理解しあえて救われる

思いでした。

先生や看護師さんも良き理解者でしたが

やはり精神疾患の苦しみがわかるのは

当事者同士です。

 

NEAR(認知矯正療法)はパソコンを使って

脳トレのような事をしました。

最初は頭がうまく回らずイライラして

出来ませんでしたが、回数を重ねるごとに

頭が回るようになっていきました。

 

セルフマネジメント講座は

うつ病の勉強をしました。

病気を正しく理解することで

とても治療に役立ちました。

わかっていてもコントロール

するのは難しいですけどね。

 

創作活動は

革細工をやりました。

はじめてやる作業でとても新鮮でした。

時間を忘れて没頭しました。

1時間に1回休憩するのを忘れる時がありました。

私は過集中の傾向があるので、意識して

休憩する訓練になりました。

 

軽スポーツは

ウォーキングしました。

少なかった歩数がだんだん増えていくのが

嬉しかったです。体力回復に役立ちました。

 

プレゼンテーションは

テーマを担当者からもらい、パワーポイントで

資料と原稿を準備して発表しました。

人前で話すのが苦手なので緊張しました。

でも仕事とは違って肯定的な意見が多いので

自身がつきました。でも先生が厳しい意見を

ひとつは入れてきました。

 

個人プログラムは

本を読んだり、プレゼンテーションの資料

を作ったりしていました。

資格の勉強をしている人もいました。

 

グループミーティングは

担当者がテーマを決めて、話し合いました。

ルールは、ほかの人の意見を

否定しない、お金の話はしない。

この情報交換の時間はとても貴重な時間でした。

楽しいテーマの時もありますが

重いテーマの時もありました。

でもいろんな意見を聴けて

それは財産になっています。

 

リワークプログラムは復職した時を

想定してAM9:00~PM3:30まであります。

休む時や遅刻するときも電話連絡します。

毎日規則正しい生活を送ることで

生活リズムを整えます。

出席状況や参加中の様子をみて

定期的に担当の看護師さんと

ミーティングをします。

客観的な意見を言ってもらえるので

助かりました。

自分で順調だと思っていても

そうではない事があったからです。その逆も

リワークプログラムに参加したほうが

復職の時スムーズにいきました。

家で一人で治療しているより

心の回復が早く感じました。

 

治療の一環でリワークプログラムに

参加していましたがとても楽しかったです。

楽しい気持ちを取り戻せました。

 

 

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